そうしなかったならば、 わたしは伏して休み、眠ったであろう。 そうすればわたしは安んじており、
そうしなかったならば、わたしは伏して休み、眠ったであろう。そうすればわたしは安んじており、
生まれてすぐ死んでいたら、 今ごろ安らかに眠っていただろうに。
それさえなければ、今は黙して伏し 憩いを得て眠りについていたであろうに。
そうしなかったならば、/わたしは伏して休み、眠ったであろう。そうすればわたしは安んじており、
わたしが行って、帰ることのないその前に、 これを得させられるように。 わたしは暗き地、暗黒の地へ行く。
これは暗き地で、やみにひとしく、 暗黒で秩序なく、光もやみのようだ」。
あなたはながく彼に勝って、彼を去り行かせ、 彼の顔かたちを変らせて追いやられる。
数年過ぎ去れば、 わたしは帰らぬ旅路に行くであろう。
わたしがもし陰府をわたしの家として望み、 暗やみに寝床をのべ、
わたしは知る、 わたしをあがなう者は生きておられる、 後の日に彼は必ず地の上に立たれる。
しかもわたしの味方として見るであろう。 わたしの見る者はこれ以外のものではない。 わたしの心はこれを望んでこがれる。
その日をさいわいに過ごし、 安らかに陰府にくだる。
ある者は繁栄をきわめ、 全く安らかに、かつおだやかに死に、
彼らはひとしくちりに伏し、 うじにおおわれる。
ひでりと熱さは雪水を奪い去る、 陰府が罪を犯した者に対するも、これと同様だ。
町の広場は彼らを忘れ、 彼らの名は覚えられることなく、 不義は木の折られるように折られる』と。
亡霊は水およびその中に住むものの下に震う。
神の前では陰府も裸である。 滅びの穴もおおい隠すものはない。
なにゆえ、ひざが、わたしを受けたのか。 なにゆえ、乳ぶさがあって、 わたしはそれを吸ったのか。
悪を行う者には身を隠すべき暗やみもなく、 暗黒もない。
なにゆえ、わたしのとがをゆるさず、 わたしの不義を除かれないのか。 わたしはいま土の中に横たわる。 あなたがわたしを尋ねられても、 わたしはいないでしょう」。
すべてあなたの手のなしうる事は、力をつくしてなせ。あなたの行く陰府には、わざも、計略も、知識も、知恵もないからである。
彼らは昔の倒れた勇士と共に伏さない。これらの勇士は、武具を持って陰府に下り、つるぎをまくらとし、その盾は骨の上にある。これは勇士の恐れが、生ける者の地にあったからである。